親知らずは通常、前歯から数えて8番目に位置する歯で、一般的には20歳前後で生えてきます。しかし顎の小さくなった現代人では、親知らずの生えるスペースがない場合が多く、顎の骨に埋もれてしまったり、隣の歯を圧迫したり、あるいは横向きに生えてきてしまうなどさまざまな問題を起こします。
親知らずは「必ず抜かなければならない」というものではありません。しかし、生えようとして激痛を伴ったり、不正な位置に顔を出すことでブラッシングがしにくく、虫歯や歯周病にかかりやすいというリスクもあります。何より噛み合わせのバランスを崩してしまうことも多いのですので、そうした場合は抜歯をおすすめします。